前田川の生き物観察会
遊歩道が整備され、水がきれいで深みの少ない前田川は子どもたちと川での観察をするのに持ってこいの場所です。観察会ではみんなでザブザブ川に入ってエビやカニ、小さな魚を探し、生き物たちの暮らし方や水の中で生きていく知恵などを、専門の方から楽しお話を交えながら教えてもらいます。
この会の大きな魅力は、横須賀市博物館・元学芸員の山本さんの存在です。観察会の時には、工夫を凝らした面白い事前準備と、手にした動植物の不思議がただちに解明される豊富な知識を提供して下さるので、いつもスムーズで楽しい観察会を体験することができます。
川では観察だけでなく、ささ舟作りをしたり周辺の木々や草を使って水車を作ったり・・・つい大人たちが一生懸命になってしまいながら・・・みんなで水遊びを楽しみます。
水遊びに最適なシーズンを選んで独自に観察会を企画していますが、行政が呼びかけて私たちの会が企画する観察会もあります。
甲幅3cm。日本固有種。青森県から鹿児島県に分布する。甲殻類で繁殖に海を利用しない唯一の種で、生活でも水中より沢沿いの湿った所を好む傾向が強い。体色は白・青・赤褐色とさまざま。
体長10〜30cm。5月ごろ遡上する。幼魚期は動物食であるが成長すると藻を食べる。なわばり性は強いが環境が悪いと群れで行動する。独特なにおいがあり、科の名前(キュウリウオ科)の由来になっている。川の中流部に生息する。
体長9cm。大小の石が点在する川の中流部に生息。水がきれいな流れを好む傾向が強い。主に肉食性であるが、植物も食べる。南方系のエビで千葉県・神奈川県が北限地である。第二歩脚が太く平らに扁平している。
体長15cm。川の中流部から河口の水底や石のすき間に生息する。頭部周辺に青白い小斑がある。
体長4cm。川の中流部から上流部に多く生息する。日本の分布は千葉県と神奈川県以南である。歩脚が強く流れを好む傾向にある。わき腹に4条の斑点が、尾に青色の斑紋がある。
体長7cm。川の中流部を中心に生息する。雑食性で、ほほに赤い糸状の斑紋がある。繁殖期には雌は腹部が青くなる。