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かたりよみと琵琶演奏の夕べ

長屋門の保全

かたりよみと琵琶演奏の夕べ

今から約100年前の明治末期、泉鏡花は4年間ほどを逗子で過ごし、逗子周辺を題材とした作品を20余編も執筆しました。中でも明治41年に刊行された『草迷宮』の舞台は秋谷村で、主人公の青年が逗留する古い屋敷が「黒門」と称する村の庄屋の別宅で、「若命家長屋門」こそがそのモデルであるとする説が、作品研究家たちの間でも有力です。
「おおくすエコミュージアムの会」では2004年7月の夏の宵に、この門前で「かたりよみと琵琶演奏の夕べ」を企画し、瓦一枚千円の修復募金をひろく呼びかけました。
高張提灯と燭台の灯に照らしだされて夏の夕闇に浮かび上がった「若命家長屋門」は、250人ちかい観客を明治の物語りの世界にいざないました。

 

トークと散策・琵琶演奏のつどい

2006年11月には、「草迷宮」の舞台である秋谷の散策と、浄楽寺本堂にて泉鏡花の研究者である吉田昌志氏(昭和女子大教授)を招き、「泉鏡花の世界と秋谷」の講演と「琵琶演奏」で、100年の時の流れを楽しむイベントを行ないました。

トークと散策・琵琶演奏のつどい

修復前の長屋門

修復工事の様子

協力願える方には、屋根瓦一枚分を一口千円として寄付願い瓦にお名前を墨書きさせて頂きました。摺墨で書いたお名前は、百年も消えることなく長屋門に残ります。

大楠地域にある長屋門

 

 

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