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子安の里

こやす  さと

この里の民家はゆるやかな傾斜をもった丘陵地の中腹に点々と分布しています。家屋敷の西側や北に屋敷林をかまえ、申し合わせたように、屋敷の前面の日当たりのよい傾斜地に畑が開けています。
 

子安は軽部氏によって開かれた集落であるとか、平家の落ち武者の子孫によって開かれた里である・・・など、いろいろ言われていますが、それを物語る文献や事物はありません。大楠地域の集落は、海岸に沿って集落が拡がっていますが、子安の里は山あいにありここへ来ると海に近いことを忘れてしまいます。日当たりのよい向きに建つ 藁葺きの民家、傾斜地に拡がる花畑、家を取り囲むしっかりとした屋敷林、炭焼き 小屋、庚申塔・・・など、子安の里には懐かしい里山の趣が今でもひっそりと残されています。

「おおくすエコミュージアムの会」では、子安の里に伝わる「ふずき鍬を呑んだ大蛇」という民話をもとに、紙芝居を作りました。

この紙芝居は、地元の小中学校や高校、市内の各グループなどから要請を受けて披露しています。ご希望があれば、出前でご披露いたします。

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